超高齢化社会問題研究会
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 統計に見る高齢化社会


  1. はじめに
  2. 人口の動向
  3. 高齢化の動向
  4. 寿命および、死亡に関して

  1. はじめに
     近年既に、世界的に見て有数の高齢化社会を迎えている本邦は、今後さらに超高齢化社会へ進展しつつある。
     本稿では、高齢化における社会問題を検討するにあたりその基礎的なデータの概略を示す。
     なお本稿は研究会における統計分析の結果の一部を抜粋している。
  2. 人口の動向
     まず、高齢化の進行を検討する前に人口の動向をみてみる。
     下図は、人口及びその増減を表したものである。
     人口は増加しているものの、年々その増加数が減少していることが分かる。近年ではマイナスへ転じている。





     そして、年齢別の人口は以下のとおりである。いわゆる団塊の世代といわれる戦後第1次ピークと、団塊ジュニアといわれる第2ピークが遷移する人口分布であることがわかる。


  3. 高齢化の動向
     続いて、高齢化の動向について検討する。
     まずは高齢者数であるが65歳以上の人口が、昭和25年の約400万人から、2,200万人へ増加している。また75歳以上人口も、約100万人から900万人へ増加している



     その比率であるが高齢化率は約5%から17%、超高齢化率は約1%から7%へ増えている。その増加は、高齢化率で4倍弱、超高齢化率で6倍弱と高齢化が進行していることがわかる。





  4. 寿命および、死亡に関して
     下表は、生命表の平均余命から現在年齢別の平均寿命を示したものである。平成17年国勢調査の年齢別人口比率により加重平均してある。現在、75歳の人は平均88.4歳まで生きるとされている。

    現在年齢 加重平均
    0 78.8 85.8 82.2
    20 79.3 86.2 82.6
    40 80.1 86.6 83.3
    60 82.3 87.9 85.2
    65 83.3 88.4 86.0
    70 84.6 89.1 87.0
    75 86.3 90.1 88.4
    80 88.4 91.4 90.2
    85 91.1 93.2 92.5
    90 94.3 95.8 95.4

     続いて死亡率に関しては、戦後徐々に減少していき、近年やや増加してきていることがわかる。これは、衛生状況、食料状況および医療技術の進展により徐々に死亡率が減少してきている状況から、高齢化の進行により増加局面になっていると推測できる。



     また、死亡者の絶対数は、1980年頃から増加に転じており、死亡場所に関しては1977年ごろを境に病院等の施設内における数が主として自宅死亡である施設外死亡を上回る状況になり、こういった社会状況の変化も今後の超高齢化社会を把握する上で重要であると思われる。




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